「ここは?」


目が覚めると、一面真っ暗な世界に一人ポツンといた。


ここが、死んだあとに行く世界なのか?


「フッ。見当違いか」


自分が思い描いていた世界とは違い、自分を鼻で笑ってしまった。


死んだら、青空が広がるところに行きたい。


ずっとそう思ってた。


そこなら、俺は本当に自由になれる気がしたから。


前に美結と話したことがある。


青空が一番好きだと。


でもきっと、俺と美結が思ってる青空が好きな理由は違う。


美結


泣き虫で、自分の感情をストレートに伝えてくる、そして笑顔が一番似合う子。


俺が、初めて好きになった女。


そして、俺が一方的に突き放した。