みんなの視線が、一気に私に注がれる。


「私・・・婚約する」


「えっ?きゃっ!」


最初に声を上げたのはママで、そのあとすぐにママの悲鳴。


「美和!」


「ママ!?」


ママが私の発言にびっくりして、飲んでたカフェオレをスカートの上にこぼした。


「ごめっ、大丈夫」


「なにが大丈夫だ!」


パパがものすごい声を上げた。


そのままパパはママを抱き上げて、どこかに連れて行く。


その後を私も追った。


パパがママを連れて行った場所はお風呂場。


パパがシャワーで冷たい水を出して、ママが火傷をした場所に当ててる。


「龍矢、スーツ濡れるよ」