秘密な花嫁~旦那様は同い年~

「それは、美結の育ってきた環境が愛に溢れてたからそう思うだけ。実際は違う」


「違わないよ。マー君は、私とずっと好きでいる自信ない?」


「分からない」


愛人は小さく首を横に振った。


「もう話すのはやめよう。帰って、美結」


「やだ。帰りたくない」


今度は私が首を横に振る番だった。


「いいから、帰るんだ!」


「やだ」


「美結!」


愛人の言葉がだんだん強くなる。


「いい加減にしろ!っう・・・」


「マー君!?苦しいの?」


急に愛人が胸を押さえて苦しみ出し、私は慌ててナースコールを押した。


「美結、出て・・・って」