次の日の朝食の時間。


私は、真夜中に決心したことをみんなに告げることにした。


「パパ、ママ」


「なに?美結」


ママが飲んでた温かいカフェオレから顔を上げて、私を見た。


「あのね、昨日のことなんだけど・・・」


「昨日?」


「その・・・婚約のこと」


その話を出すと、パパもママも龍守もおじいちゃんもおばあちゃんも一斉に私を見た。


「美結。その話は忘れろと言っただろ?」


パパが優しく私に言った。


「うん。そうなんだけどね・・・」


みんな、私がしゃべり出すのを待ってる。


私は小さく息を吸って、心臓を落ち着かせた。


「私・・・私ね」