秘密な花嫁~旦那様は同い年~

好きなのに別れなきゃいけないの?


こんな悲しいことってあるの?


「ずっとずっと、マー君の傍にいる」


「ダメだ、美結。いい子だから、俺の言うこと聞いて」


私を抱きしめてる腕に、力がこもる。


もう、この腕に抱きしめてもらうことは出来ないの?


美結って、名前呼んでもらえないの?


涙が止まらない。


そんなの、絶対ヤダ。


「俺は美結を幸せに出来ないから。もう、俺のことは忘れて」


「ヤダ。マー君は生きるの。私と一緒に生きるんだから」


「もうここに来ちゃダメだよ。今日で最後」


「ヤダ。マー君の傍に居させて。お願い」


抱きしめられていた腕が緩む。


「笑って、美結」