バンバン雑誌を叩いて、興奮してる沙奈。
「うん。そうだね」
バイキングのページに一通り目を通すと、左の下の方に小さな顔写真を見つけた。
「あっ、心お兄ちゃん」
「なに?知り合いでも載ってた?」
「うん。このスイーツ作ってる総パティシエの人、ママの昔の生徒さん」
「そうなの?すごーい。ここ、一流ホテルだよ」
心お兄ちゃんは、ママが仕事を始めた当時に教えた生徒さん。
私がまだ小さい頃は有名ケーキ屋さんで修業してて、よくママの仕事場に顔を出してた。
たまに私がママの仕事場についていくと心お兄ちゃんに会って、お店のケーキの残りって言って私にケーキの入った箱をくれたりした。
その後はフランスなんかに渡って、世界的有名なパティシエのもとで修業したみたい。
「ねー美結、食べに行こうよ~」
「いいけど、いつ行くの?」
「今日、学校終わってから。電車でひと駅だから」
「いいよ~」
「うん。そうだね」
バイキングのページに一通り目を通すと、左の下の方に小さな顔写真を見つけた。
「あっ、心お兄ちゃん」
「なに?知り合いでも載ってた?」
「うん。このスイーツ作ってる総パティシエの人、ママの昔の生徒さん」
「そうなの?すごーい。ここ、一流ホテルだよ」
心お兄ちゃんは、ママが仕事を始めた当時に教えた生徒さん。
私がまだ小さい頃は有名ケーキ屋さんで修業してて、よくママの仕事場に顔を出してた。
たまに私がママの仕事場についていくと心お兄ちゃんに会って、お店のケーキの残りって言って私にケーキの入った箱をくれたりした。
その後はフランスなんかに渡って、世界的有名なパティシエのもとで修業したみたい。
「ねー美結、食べに行こうよ~」
「いいけど、いつ行くの?」
「今日、学校終わってから。電車でひと駅だから」
「いいよ~」