秘密な花嫁~旦那様は同い年~

「うー」


「唸ったってダメだからね」


「わかったよ~言うから」


「うんうん。それでよし」


私の返事に満足そうにうなずく沙奈。


「あのね、私・・・習字の先生になりたいの」


「習字の先生?へー意外。美結なら、お菓子作りの先生って言うと思った」


実は5歳のときからずっと、習字の塾に通ってる。


きっかけは、幼稚園の友達に誘われたから。


いつの間にか書道の魅力に取りつかれ、塾に通うこと13年。


高校に入ったことから、真面目に習字の先生を目指すようになった。


「お菓子作りは好きだよ。でもそれ以上に、習字が好きなの」


「そっか。で、大学はどこ受けるの?」


「T学院大学」


「ちょっと待って!それって、めちゃめちゃ偏差値高いお嬢様学校じゃん」