秘密な花嫁~旦那様は同い年~

学費を出してくれるのは親だし、親の気持ちも分からなくもない。


でも子供の気持ちだって分かって欲しい。


「私だって分かってるんだよ。お母さんが私にお茶の先生になって欲しいって気持ち。でも分かってるけど、夢も捨てきれないんだ」


切なそうに笑う沙奈に、私はなんて言葉を掛けていいか思いつかなかった。


「まあまあ私の話はいいとして、美結はどうするの?」


「へっ?私?」


気持ちを切り替えるように明るく話す沙奈に、私は一瞬言葉を詰まらせた。


「なに?まだ決まってないとか?」


「やっ、決まってるんだけど、なんか恥ずかしい」


「ちょっと、私が話しといて美結が話さないってのはないよね?」


ジーっと私を睨んでくる沙奈。


「白状しちゃいなよ」


ツンツンと、横っ腹を突いてくる。


「やめてよ、沙奈」


「早く~言ったら楽になるよ」