おじいちゃんとおばあちゃんは、私と龍守が小さいときから面倒を見てくれてた。


パパとママは、仕事で忙しいから。


幼稚園の迎えとか。


おばあちゃんが、テーブルの上のスタンドライトをつけた。


「紅茶、飲む?」


「うん」


おばあちゃんが、紅茶を入れてくれた。


「おじいちゃん、起こさないようにね」


おばあちゃんがくすって笑った。


「ごめんね、おばあちゃん。こんな夜中に」


「いいのよ。どうかしたの?」


「あのねっ・・・」


つい数時間前にあったことを全部、おばあちゃんに話した。


「私ね、パパの役に立ちたいの」


「そうね・・・」