秘密な花嫁~旦那様は同い年~

「行かない」


「なんで?」


「暑いじゃん。こんな中外行くなんて、間違ってる」


「間違ってるって・・・」


愛人は今にも、さっき読んでた本をまた広げそう。


「だって、することないんだもん」


「俺には本がある」


「マー君がご飯誘ったんじゃん。それまで、つまんないよ」


「はぁ~面倒くさっ」


面倒くさいって、ひどいな。


私はただ、愛人と話がしたいだけ。


愛人のこと、もっと知りたいだけ。


愛人はそれを望まないかもしれないけど、私はそれを望んでる。


「私、一人で行ってくる」


食事に誘ってくれたのは嬉しいけど、やっぱり愛人は私と仲良くなるつもりはないのかな?