「食べてけば?」


「へっ?」


急に愛人が口を開いた。


「どうせ俺一人だし」


「えっ?マー君、一人でご飯食べるの?」


「当たり前だろ」


愛人が何当たり前のこと聞いてんだよって顔して、私を見た。


「ご飯、一人で食べてるんだ・・・」


信じられなかった。


私はいつも、龍守やおじいちゃんやおばあちゃん。


パパにママ。


ほぼ家族揃って、ご飯食べてるから。


一人で食べてるなんて、信じられなかった。


「でも、たまには一緒に食べるでしょ?ほらこの前、私も一緒にご飯食べたみたいに」


「一緒に食べるわけないじゃん」