秘密な花嫁~旦那様は同い年~

「わかった。行くね」


愛人の様子が気になりながらも、私は図書室を後にした。


なんだったんだろ、一体。


なんでもないって愛人は言ってたけど。


ほんとに、なんでもないのかな?


「ちょっと美結!もう試合始まっちゃうよ」


外に出ると、沙奈が慌てて私を呼びにきた。


「うそっ。ごめん」


急いでテニスコートに向かう。


「セーフ」


テニスコートでは、同じクラスの子が試合をしてた。


「セーフじゃないし。このペアが終わったら、私たちなんだから」


「ごめん」


「まあいいよ。少しアップしよ」


「うん」