秘密な花嫁~旦那様は同い年~

ママが心配そうな顔をして、パパを見た。


「美結、龍守。この話は終わりだ」


「えー!高3のときの話は聞いてないよ」


「それはまた今度な。今はママの相手が先だから」


「へっ?」


パパがママを抱き上げて立ち上がった。


「んっ・・・」


「俺を怒らせたバツだ」


そう言ってパパは、ママの唇を奪った。


「今日は寝かさないから」


「龍矢!」


パパはママをお姫様だっこしたまま、リビングを出て行った。


「龍守、りょー君って誰だろうね?」


「さあ?俺も部屋行くわ」


そう言って龍守も、リビングを出て行ってしまった。