「聞きたい!」


いつの間にか、私の隣に龍守が座ってた。


「美和は、高1のときはテニスに出たんだ」


「ほんと?私と一緒」


「でも、足は挫くは日射病になるは、大変だった」


「龍矢~そんな話しなくても」


「ママ、足挫いたの?」


「ちょっとね」


「母さん、ドジ。テニスやってたんだろ?」


「龍守、笑わないの」


龍守がくすくす笑ってるのを見て、ママが少し怒った。


「それから高2のときは・・・」


パパの言葉が切れた。


「高2のときは?」


私も龍守も、パパの言葉を待ったんだけど・・・