秘密な花嫁~旦那様は同い年~

「戻らないと」


いつまでもトイレに閉じこもってたら、誰かが様子を見に来ちゃう。


いまだに流れる涙を、手の甲でゴシゴシと拭く。


トイレの中に付いてる洗面台で、顔を洗った。


「よし、これで大丈夫」


鏡に向かって、にっこり笑った。


まだ、ここに居なくちゃいけないから。


笑顔で、おじ様やおば様と話さないと。


パパの仕事相手だもんね。


失礼なことは出来ないから。


今も最後のケーキのところで、抜けて来ちゃったし。


忘れよう。


誰も、そんなひどい言葉言ってない。


深呼吸して、ドアを開けた。


「あっ・・・」