秘密な花嫁~旦那様は同い年~

ひどいよ。


どうしてそんなこと言うの?


「誠、愛人、いい加減にしないか。今日は美結さんの誕生日なんだぞ」


「はい。父さん」


誠さんがおじ様に謝る。


「美結さん、ごめんなさいね。兄弟喧嘩なんてして」


おば様が私に笑顔を向けた。


わからない。


なんで私に笑顔を向けられるの?


「すみません。ちょっとお手洗いに」


絞り出すようにそれだけ言うと、私は席を立った。


部屋の外に居たメイドさんに、トイレに連れて行ってもらった。


ドアに鍵をかけると、私はその場で泣き出してしまった。


「うっ・・・ひっく」


胸が、苦しい。