秘密な花嫁~旦那様は同い年~

愛人がキッと誠さんを睨んだ。


そんな愛人に、誠さんはフっと鼻で笑うと、サラっとこんなことを言った。


「お前、なんでこの家に生まれてきた?てかお前、生まれてこない方がよかったんじゃないか?」


「そうかもね」


今、なんて言ったの・・・?


生まれてこない方がよかった?


誰・・・が?


愛人・・・が?


「美結さんも大変だね。愛人が婚約者だなんて」


「えっ?」


急に誠さんに話を振られて、とてもびっくりした。


「愛人はできが悪いから」


「あっ・・・」


声が、上手く出ない。


まるで喉になにか詰まったみたい。