ヘタレ船長と二人の女海賊

何はともあれ、一仕事終わった。

俺達はそのまま大型帆船でラカム海賊団のアジトへと向かう。

船ごと頂けば、積み荷を積み替える手間も省けるからだ。

人質代わりの帆船の乗組員達は、アジト近くに着いたら解放して海にでも飛び込ませればいいだろう。

…アジトに向かう頃にはもう日も沈みかけていた。

帰りは夜の航海となった。