ヘタレ船長と二人の女海賊

「どうせやるならよ、こう大砲ぶっ放しながらデカイ船を狙ってよ」

船員が言うが。

「馬鹿言ってんな!」

俺はその意見を一蹴した。

「んな事やったら、あっという間に目ぇつけられるじゃねぇか。お前ら賞金首になって、海という海を逃げ回りてぇのか?」

俺ぁそんなの御免だね。

危ない橋は渡らねぇ。

言ってみれば、こいつは俺のポリシーって奴だ。