二分後――
まさかの溺死に陥る直前、何とか解放された。
肩で息をしながら呼吸を整える僕の横で、閂は妖艶な笑みを浮かべていた。
細められた眼でジッと僕を見つめ、視線を纏わりつかせる。
僕と言えば、蛇に睨まれた蛙のように身動きが出来ないでいた。
「刀矢、今、私はとても良い気分だ。刀矢が自ら私を楽しませに来たのだからな」
「い、いや……別にそんなつもりは……
ただお昼を一緒に食べようかと思っただけなんだけど……」
「それが楽しく、そして喜ばしいことなのよ」
手を掲げ、またも僕に何かしようとする閂。
しかし、彼女は一歩踏み出しただけで動きを止めた。
瞬間……!!
僕の時間も止まる!!
閂の足許には、僕がいつの間にか落としていたパンの内の一つが……
潰されていた!!
「うわぁぁぁぁぁーー!!!!
ぼ、僕の……僕のパンが!!
『臓器シリーズNO3.ハラワタパン』がぁぁぁ!!!!」
腹の底から叫びが上がる。
それはあまりに惨かった。
閂に踏まれた奇妙な形をしたパンからは、茶色と赤色とで斑な物体が飛び出ていた。
『臓器シリーズ』とは、パンをいかにリアルな内蔵に似せるかというコンセプトのキモパンだ。
今日、僕の入手したのは人の腸に似せた『ハラワタパン』。
飛びでているのは『血』と……『アレ』を連想したものだろう。
それがぶちまけていたのだ……
まさかの溺死に陥る直前、何とか解放された。
肩で息をしながら呼吸を整える僕の横で、閂は妖艶な笑みを浮かべていた。
細められた眼でジッと僕を見つめ、視線を纏わりつかせる。
僕と言えば、蛇に睨まれた蛙のように身動きが出来ないでいた。
「刀矢、今、私はとても良い気分だ。刀矢が自ら私を楽しませに来たのだからな」
「い、いや……別にそんなつもりは……
ただお昼を一緒に食べようかと思っただけなんだけど……」
「それが楽しく、そして喜ばしいことなのよ」
手を掲げ、またも僕に何かしようとする閂。
しかし、彼女は一歩踏み出しただけで動きを止めた。
瞬間……!!
僕の時間も止まる!!
閂の足許には、僕がいつの間にか落としていたパンの内の一つが……
潰されていた!!
「うわぁぁぁぁぁーー!!!!
ぼ、僕の……僕のパンが!!
『臓器シリーズNO3.ハラワタパン』がぁぁぁ!!!!」
腹の底から叫びが上がる。
それはあまりに惨かった。
閂に踏まれた奇妙な形をしたパンからは、茶色と赤色とで斑な物体が飛び出ていた。
『臓器シリーズ』とは、パンをいかにリアルな内蔵に似せるかというコンセプトのキモパンだ。
今日、僕の入手したのは人の腸に似せた『ハラワタパン』。
飛びでているのは『血』と……『アレ』を連想したものだろう。
それがぶちまけていたのだ……
