翌日の放課後、あたしは急いで教室から出た。
「HR長すぎ・・・、速く校舎裏に
行かなきゃいけないのに」
「校舎裏にがなんだって?」
ギャーー!!
なんか後ろから、へんな人が!!
って、瑞希じゃん。
「瑞希、ごめん。今日は先に帰ってて!!」
「ハハーン、さてはあんた・・・」
「い、いいからっ!!」
瑞希は、
「しっかり報告してよねーー」
といい、不敵な笑みを浮かべながら
帰っていった。
あいつ、絶対あたしの状況楽しんでる・・・。
「とりあえず、急ごう・・・」
校舎裏に着くと、
黒龍彰悟の後ろ姿が見えた。
なんて、声をかければ・・・
「こ、黒龍 彰悟!!」
そういうと、彼はゆっくり振り向いた。
「なんで、フルネーム?」
「あ、ごめ・・・、
そういえば、渡したいものって?」
「あぁ」と言い、ポケットから何かを
取り出した。
なんだろう・・・
「はい」そう言って、手渡されたもの。
それは・・・・
「ネックレス?」
「そう」
かわいい!!
って、
「くれるの?これ」
普通こういうのって、彼女とかにやるもんじゃ・・・
「あげるよ。昨日路地裏の近くの店で
見つけた安物だけど」
路地裏・・・って、
こわいよあんた。
とりあえず、
「ありが・・・」
そこまで言って、あたしは止まった。
こういうのって、もらったら引き返せない
ような気がする・・・
かりにも、告白されたんだし・・・
「あ、いらなかったらいいけど」
「いらなくなんか!!」
げ、いきおいで言っちゃった。
ここまで言ったら、引き返せないよね
「それ、もらうね。
アリガトウ・・・」
あたしは、ひきつりながら
ネックレスを受けっとった。

