特に理由がない？

それが理由ですか！？



「でも好きになっちゃったんだもん」


またそうゆう顔するっ！



「そんな顔されても騙されないから！」


芽衣君の体を私は突き飛ばした


「夏紀っ！」


遠くの方から私の名前を呼んで走ってくる人がいる


だ、誰……？



「山本君っ！」



私の名前を呼んでいた人は山本君だった


「芽衣！お前夏紀に何してんだよ」


山本君は芽衣君の襟元を掴んで言った


「べつに〜？夏紀は好きな人いないんだから何しようが僕の勝手でしょ？」

可愛い顔が男らしい顔に豹変した