「ねぇねぇ、鈴ちゃんは彼氏いんの?いないんだったら俺と付き合わない?」

先輩達が出て行くとさっきまで静かだった遊び人さんがいきなり話しかけてきた。

「やめろって言ってるだろ!本当にごめんな?今から自己紹介してくから覚えてくれな?」
さっきのスポーツ青年が言った。

あ、この人さりげに話かえた…。



「えっと、じゃぁ俺から。2年の青山晴輝。バスケとサッカーやってて他の体育部のサポートもしてる。」
やっぱり。相当スポーツしてる感じだもん。

「さっきも言ったけど蓮野海斗、2年だよ☆これでも音楽クラスのトップ!バンドのボーカルなんだ。今度見に来てよ。」

この人バンドやってたんだ。でも絶対遊びまくってるよなぁ。

「僕は桜田杏介。3年だよ♪鈴ちゃんは甘いもの好き?」
「えっああ好きですよ?」
私がそういうと桜田先輩は瞳を輝かせてこう言った。
「だよねぇ♪甘いものはいいよねぇ。」
「先輩。自己紹介おわったんならケーキ食べててください。」
青山先輩がそう言って新しいケーキを置いた。

この人…よく太らないな…。
てか3年なのに扱いひどくない?



「あと一人君と同じ1年がいるんだけど猫みたいなやつでさ。また会ったら挨拶してやってよ。」



青山先輩の言葉でお開きになり、私は渡された部屋の鍵をもって自分の部屋にむかった。

一人一部屋。ここに来る前に住んでいた家の部屋と同じサイズだ。

「なんか…疲れちゃった…。」

私はそう呟くとベットに倒れ込んだ。