「失礼しまぁす…。」

私が寮に入ると、ガヤガヤうるさいところ(食堂かな?)があった。



そこの扉を開くとみんな一斉にこっちを向いた。


見た所人数は5人。
とその中の一人、真面目そうな人が立ち上がり私に微笑みがらこう言った。
「君が花風鈴ちゃん?あ、僕はこの美月寮の寮長、金沢勉。よろしくね?」
「あ、はい。こちらこそ、よろしくお願いします。」
私はペコッと頭を下げた。

寮長ってことは3年だよね?
金沢先輩かぁ…見た目通りの好青年って感じ。


私は中に進むと金沢先輩含む4人にかこまれた。

「あ!この子かわいい☆俺、蓮野海斗。学校1のプレイボーイです!」
明るい髪色の人が言った。
制服は着くずしてるしアクセもしてる。みるからに遊び人ね…。

「バカ海斗!自分でプレイボーイっていうな!悪いな、こいつなんでも自慢したがるんだ。」
短い髪の人が遊び人さんをしめながら言った。たぶんスポーツ青年。
「ちょっ苦しいって晴輝!殺す気か!」
二人はだいぶ仲がいいらしい。


「あの二人は幼なじみだからな。まったく…海斗も晴輝も初対面からはしたない!」
向こう側で少し低い声がした。
椅子に座ってコーヒーを飲んでいるその人は、また真面目そうだけどクールな感じがする。金沢先輩とは正反対の雰囲気だ。

私がみていたからかその人はこちらに瞳を向け無表情なまま
「あぁ失礼。俺は黒川勇士。3年だ。とりあえず席につけ。重い荷物をもったままだと疲れるだろう?」
と眼鏡をあげて言った。