サボは話し終えると空を見上げました。
きっと、その時のことを思い出しているのだと思います。

私にはそう感じられました。


サボもそうですが、シーナもすごく悩んでいるのですね・・・。

なのに私は自分のことばかりをかんがえていました。
恥ずかしい。

けれど、私の気持ちは変わりました。



きちんとシーナと向き合って話をするべきだと。
そう思いました。



「サボ・・・私に何かできることはあるのでしょうか?
このままシーナを好きでいていいのでしょうか?」



つい、そう聞いてしまいました。


「俺がなんとか言える立場じゃねえから。
どうしたらいいのかなんて、お前にしかわからねえことなんだからよ。

とにかくシーナと話してみろよ。
それでゆっくり考えな。悩むことじゃねえ。

ああでもない、こうでもないって考えてる内に、答えからお前の方へやって来るさ。」



サボは呑気にそう言いました。


「真面目に答えてくださいよ・・・。」



強がってそんな台詞を吐いてしまいましたが、少しだけ救われた気がしました。


肩の荷が下りた気がします。




けれどこのことは、サボには内緒。

私って意地悪な子。