休日が終わりまたいつもの日常が始まります。

ああ、朝が来るのが恨めしい。

私はただただシーナに会うのが嫌でした。
嫌と言うか、気まずいだけなのですけれど・・・。


しかし神様は意地悪なもので、このような日に限って私は朝からシーナに出くわしてしまったのです。


「お早う、イオ。」

「御機嫌よう、シーナ。」


私はどうしたらいいのか戸惑ってしまいました。

挨拶はするべき?
目は合わせたほうがよろしいかしら?


「お早う、マコ。」


シーナはいつもと変わらぬ笑顔で挨拶をしてくださいました。

しかし私はシーナほど冷静になれるような心は持ち合わせていません。


「お、お早う御座いますっ。」


ああ、なんて間抜けなのでしょう。

見事に声が裏返ってしまい、動揺しているのが手に取るようにわかってしまいます。
私はそれを隠すように早足でその場を後にしました。


「待って、マコ!もう・・・一体どうしたの?」


イオが私の後を追ってやって来ました。

やはりイオには隠し事はできません。
というか今さら隠そうとしても無駄ですし・・・。


私はイオに休日の出来事を話すことにしました。