あれから、毎日郵便受けを覗くのが私の日課となりました。

いつも味気ない真っ白な封筒で、その手紙はやって来るのです。
異国の地から空を渡り私の元へ。



私は今は大学生となり、ごく普通のキャンパスライフを送っています。
お父様とお母様、それに過去に舎弟だった方々の何人かで一つ屋根の下、楽しく毎日を過ごしています。


イオは外部の某有名大学へと進学。
勉学に励みながらもお茶会には欠かさず出席し、時期家元の名に恥じぬような暮らしをしています。


サボは外部の医大に進学。
毎日が勉強と試験。
会うたびに頭を抱えているような気さえします。

けれどそんなサボはとても輝いているように見えました。


トラは私からお父様に紹介し、お父様の会社の下っ端社員として今は働いています。
イオと釣り合うような男性になるにはお仕事ぐらいはきちんとこなしたいんですって。

お父様もトラには信頼を置いていますから、頑張り次第で昇進も夢ではありません。




私は大学に通いながらも小説を書き、それを出版社に送るということを繰り返していました。
けれど今の所良い返事が帰って来たことはありません。


その傍ら、シーナのお母様と新しいShina La Soleilのラインのお洋服の検討などを手伝わせていただいています。
私は力になっているのかわかりませんが、シーナのお母様は喜んでいるようです。
それに新しいラインも軌道に乗っているようなので、私はとても嬉しいです。