後ろにピンタックが入ったリボンレースブラウス。
胸元がシャーリング使用になったベビードールジャンパースカート。
リボン通しレースハイソックスにフリルバレリーナシューズを合わせ、手には日傘とリボンハートバッグ。
そしてこの間購入したばかりのInnocent Worldのボンネット。

全てオフホワイトで揃えました。


理由など、ありません。

直感とでも言いましょうか。
なんだか今日は凄く特別な日になるような気がしたのです。

色々な意味で・・・。


 

 私はシーナの家へと向かいました。
追い返されても後悔はいたしません。


そうして思い切ってシーナの部屋の扉をノックしたのです。


一回目。
シーナは出てきません。

いないのかしら・・・。


二回目。
まだシーナは出てきません。


三回目を試みたその時に、扉は開きました。



シャツにパンツ、ボサボサの頭。真っ赤にはれた目。
シーナの出で立ちでここ何日かの生活が読み取れました。

シーナは何か小さく呟きました。

しかしそれは私の耳に届くことは無く、兎に角用件を伝えようと思って口を開きます。


「シーナ、お出かけの準備をしてください。」

「は?」

「早く準備をしてください。余り時間がありませんから。」

「出かける準備って・・・どこか行くの?」




私はにっこりと笑って答えました。



「行きましょう。岳志さんの所へ。」