てか、連絡いってるんでしょ?じゃあなんで、私は知らないの?


「連絡網ちゃんとしてなかったんじゃないの?」

「そんなことは絶対ないよ」

そうですか。

「じゃあ、人違いなんじゃない?私が選ばれたとか、意味わかんないし」

そうだよ。人違いっ!きっとそうだよ。


「じゃあ、君は誰ですか?」

「藤崎紫穂です」

「じゃ、人違いじゃないね~」

目の前で紙をヒラヒラさせながら、紙の一部分を指差す。


「は?どーしてそんなこ・・・」

そこを見ると確かに、【藤崎紫穂を我が清祥学園に入学させる】と書いてある。ご丁寧に、お母さんの署名まで。


「・・・そこは印鑑でいいんじゃ・・・」

「いやー印鑑じゃなかなか信じないっしょ?」