SSマジック

愛は帰ろうとしたが、和人に腕を捕まれ、身動きがとれなくなっていた。

パスタ専門店から徒歩十分。
カラオケ店に入り、個室に入った。
愛はようやくそこで俯けていた顔をあげた。

「あれ…みんなは…?」
「抜け出したよ」

個室には愛と和人の二人だけだった。

「なんであんたと二人なのよ!!」

他のみんなはうまくカップルになり、カラオケにみんなで行こうと決めたにもか
かわらず、一組ずつ抜けていっていた。

「歌いたいからに決まってるだろ」

このわがまま男め!!
愛はそう心の中で叫んだ。