SSマジック

愛は思わず顔を離したが、和人の腕が絡まって、体は動かせなかった。

「か…和人…。離して…」
「ん…?今何時…」

「離して…」
和人は時間を聞くだけで、体を起こそうとはしなかった。

愛は身動きがとれず、時間を見ることすらできない。

「お前…そろそろ落ちろよ…」
和人はそう言うと、愛のほっぺにキスをした。
「ちょっ…」

どうやら寝呆けていた和人は、また寝息をたてはじめた。


「やっと起きた?」
やっとの思いで和人の腕から解放された愛は、リビングでテレビを見ていた。