SSマジック

「勉強道具は?勉強するつってんじゃん」

少しの間、愛は考えた。

「勉強って、どうやってやるのさ」

しばらく沈黙が続いた。

和人はため息をつき、そのまま歩いていった。
愛はあわてて後ろをついていった。

校門を出ると、車が待っていた。
こちらに気付くと、運転席から運転手さんが出てきて、後部座席のドアを開けて
くれた。

和人と愛は乗り込んだ。

基本歩きと言っていたのに、うそつき、と愛は思った。

しばらくして、和人のマンションの前で降ろされた。

「和人、あの人のこと聞くの忘れた」