「帰っていい?」 こそっと祐貴に言うと、こっを向いてにこやかに言った。 『だぁめ』 「…我慢?」 『そ』 「うわーんっ」 すると祐貴は、亮佑のところへ走って行った。 雫は、淳平くんに貼りついている。 「はぁ…」 思わずため息をつくと、隣を歩いていた慎弥がこっちを向いた。 『その制服、加山中だよね?』 「はい…」 『俺もなんだよね。何年?』 「二年です」 『そっか』