「あたしは、出会いなんか求めてませーん。」

『でも玲依、可愛いから男いっぱい寄ってくるもんねぇ』

「そんなこと言ってくれんの、祐貴だけだよっ」

『みんなそう思ってるって。』

「ないない」


あたしが顔の前で、手を振ると祐貴が小さく笑った。

『ねぇ、今日さ三年生に転入生来たらしいよ!』

雫が目を輝かせて言った。

「へぇ〜」

『見に行こうよ!』

「行かない。」