生徒で賑わう廊下で、慎弥は一人歩いていた。 『慎弥も、友達出来たんかなぁ』 「すぐ出来そう」 『あぁー、分かる。かっこいいしね』 確かに、慎弥はかっこいい。 綺麗な顔立ちは、三年生の誰よりもかっこよかった。 ガラガラ 『噂をすればー』 『ねぇ、三年の教室分からんくなった』 『ほら、玲依。行ってくれば?』