理科室の半分ほどの 部屋に、机と椅子が乱雑に 4組置いてあった。奥には 暗幕のかけられたスペース。 窓の外には、触れられるほど 近くに桜の木。開かれた窓から 春の匂い。 彼は側の机にカメラを起き、 適当に座って、とドアの側で 立ち尽くしていたあたしに 言って、棚を探っていた。