「里海ーママのとこに行くぞ?」 朝ご飯の片付けが終わって、リビングにいる里海を呼んだ。 「里海ー?」 「・・・」 返事がない……? 「里海…寝たのか…?」 起きたのが早すぎたからな…。 リビングのソファーに近づくと、やっぱり里海が寝ていた。 「やっぱり…里……」 里海を抱き上げようとして、オレはあることに気付いた。 「り……み………?」 里海は眠っている。 でもその目には…… 涙の跡が見えた。 そして小さな腕の中には 美海と里海と2人で写った写真が…… しっかり抱きしめられている…。