「あぃっ・・・」


里海は完全に起き上がってしまった。


「ふぅ…仕方ないな…」


大切な娘だから、美海が今まで1人で愛情を注いできた分、

今度はオレが里海に愛情をあげないとな。


「里海ー朝ご飯作るか」


オレも里海に合わせて起きることにした。


里海も…本当はママがいなくて寂しいのに…


泣かずに笑顔を見せているからな…。


「エライな?里海…?」


里海を抱き上げながら、優しく頭を撫でた。


「でも…泣いたっていいからな?我慢はするなよ?里海…?」


一緒に暮らしてまだ一週間しか経っていない。


でも分かったことがある。


里海は…オレによく似ている…。


小さい時から妙に聞き分けがいい。


でも・・・


「お前には…パパのような思いはさせないよ…」