ヒメ恋~Eternal Love~

「あたし本気で海里が欲しかったんです。だから必死だった…周りが見えてなかったと思います」


理奈さん……


それがきっと普通なんだとあたしは思うよ。


好きになりすぎたら、周りなんて誰も見てる余裕ないから…。


あたしだって周りが見えていたら……


理奈さんという彼女がいる海里を

無理矢理付き合わせたりはしなかったはず。


「あたしも理奈さんも…ただ海里を愛してただけなのよね…」


「……そうですね」


あたしたちは笑い合った。

「よかった…これで肩の荷がおりました。美海さん…幸せになって下さいね」


「ありがとう…理奈さんもね?」


最後に彼女はニッコリ笑うと控え室を後にした。