あの子はあたしの命よりも大切な娘だから。


でも海里……


あなたの声を聞いて
あたしは安心してしまったの。


あたしがいなくても海里が里海の側にいてくれればもう大丈夫だって…。


あのまま眠ってしまおうかと思った。


でも……


その度にあたしを呼ぶ声が聞こえてきて


引き戻された。


何度も何度もこの繰り返し…。


それで気付いたの。


あぁ…あたしはまだ生きなきゃダメなんだって。