ヒメ恋~Eternal Love~

「んー…あら…海里くん?里海?」


「すみません…起こしてしまって…」


「いいのよ…どっちみち眠れないんだから…」


美加さんの顔には疲労が滲み出ていた。


きっとあの日から眠れてないんだ…。


「ばぁーばっ…」


「あら里海…起きたの?ばーばってだいぶハッキリ言えるようになったわねぇ」


美加さんの顔がやっと笑顔になった。


でも……


「美加さんが、ばーばって呼ばれるの…変な感じですね?」


まだ十分若くてキレイで、とてもおばあちゃんには見えない。