「あのぉ、大変に聞きにくいんですが、聞いてもいいでしょうか?」
和やかな雰囲気を突っ切って、リーグはエーマリリスさんに聞いた。
「なんだい?」
さっきまで大笑いしていたのに、急に淡々とした口調になる。この感じが、少し怖かった。
「エーマリリスさんの家まで、あとどれくらいかかるんですか?」
「・・・?さっき、門をくぐっただろう。もう、ここがわしの家だ。」
「あぁ、もう。」
どうもリーグの聞きたかった答えではなかったらしい。
「・・・?」
「じゃなくて、あそこに見える家にはいつ着くのかって聞いているんです。」
遠くに見える大きな家を指さした。
すると、エーマリリスさんは、また大声で笑い出した。
「こいつはすまなかった。完全に忘れていたよ。」
なんの事かわからない。僕はキョトンとしながら、二人のやりとりを見ていた。
「bic。」
急に目の前の景色が変わった。大きな窓がいくつも見える。天井にはシャンデリアが、壁には大きな絵画が飾られている。
「これって・・・。」
「そう言術じゃよ。家自体に泥棒除けの言術がかけてあるんじゃ。だから、解除しない限り、永遠に庭の中を徘徊し続ける事になる。門を通る時に、解除するべきだったな。すまんのぉ。」
「すごい、時間をおいても続く言術があるなんて・・・はじめて見ました。」
僕は感動し、目をキラキラ輝かせていた。これにはリーグも驚いたらしい。
和やかな雰囲気を突っ切って、リーグはエーマリリスさんに聞いた。
「なんだい?」
さっきまで大笑いしていたのに、急に淡々とした口調になる。この感じが、少し怖かった。
「エーマリリスさんの家まで、あとどれくらいかかるんですか?」
「・・・?さっき、門をくぐっただろう。もう、ここがわしの家だ。」
「あぁ、もう。」
どうもリーグの聞きたかった答えではなかったらしい。
「・・・?」
「じゃなくて、あそこに見える家にはいつ着くのかって聞いているんです。」
遠くに見える大きな家を指さした。
すると、エーマリリスさんは、また大声で笑い出した。
「こいつはすまなかった。完全に忘れていたよ。」
なんの事かわからない。僕はキョトンとしながら、二人のやりとりを見ていた。
「bic。」
急に目の前の景色が変わった。大きな窓がいくつも見える。天井にはシャンデリアが、壁には大きな絵画が飾られている。
「これって・・・。」
「そう言術じゃよ。家自体に泥棒除けの言術がかけてあるんじゃ。だから、解除しない限り、永遠に庭の中を徘徊し続ける事になる。門を通る時に、解除するべきだったな。すまんのぉ。」
「すごい、時間をおいても続く言術があるなんて・・・はじめて見ました。」
僕は感動し、目をキラキラ輝かせていた。これにはリーグも驚いたらしい。


