ふわりと、体が宙に浮いた。まわりに、シャボン玉のような膜が出来、僕たちを覆っている。
「うわあああああ・・・あ、あぁ?」
リーグは浮かびながらも、なお悲鳴を上げていた。
「イバーエ、これって。」
「うん、また言術使っちゃった・・・。」
「そっか、助かったのか・・・。もう、俺、完全に死んだと思ったから。」
たぶん、腰が抜けたのだろう。リーグはその場にへたり込んだ。
「ははは。リーグったら、格好悪いな。」
そう言った僕も、どうやらかなり我慢していたらしい。急に足が激しく震えはじめた。おかげで抱いていたメルツは、震える必要がなくなったくらいだ。
僕らを包んだ球は、空に吸い込まれるように上っていった。
「うわあああああ・・・あ、あぁ?」
リーグは浮かびながらも、なお悲鳴を上げていた。
「イバーエ、これって。」
「うん、また言術使っちゃった・・・。」
「そっか、助かったのか・・・。もう、俺、完全に死んだと思ったから。」
たぶん、腰が抜けたのだろう。リーグはその場にへたり込んだ。
「ははは。リーグったら、格好悪いな。」
そう言った僕も、どうやらかなり我慢していたらしい。急に足が激しく震えはじめた。おかげで抱いていたメルツは、震える必要がなくなったくらいだ。
僕らを包んだ球は、空に吸い込まれるように上っていった。


