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「ところでさ、イバーエのじいちゃんって魔法使いなの?」
空気の読めない女、エリシアがとんでもない言葉を口に出した。
「ばっ、ばか。イバーエのじいちゃんが、言術使って聞いてたりしたら、どうするんだ?」
慌て、僕とリーグはエリシアの口を塞いだ。
「だから、その言術ってなんなのよ。」
「この間も説明したばっかだろ。ホント、空気頭だな。」
「空気頭って何よ?」
「空っぽで、空気しか入ってないって事だよ。まぁ、空気読めないって意味もあるけどな。」
リーグはエリシアを馬鹿にした。
「むかつくぅ。わかんないものは、しょうがないでしょ。」
エリシアは、その綺麗な見かけによらず、かなり男勝りだ。そう言いながら、思い切りリーグの尻をけ飛ばした。
「ってぇ。」
「リーグも、エリシアもやめなよ。もう一度、ちゃんと説明するからさ。」
僕がそう言うと、エリシアは黙って話を聞こうとした。
「まぁ、聞いてもすぐに忘れるんだろうけどな。」
「うるさいっての。」
リーグは、また、け飛ばされた。