lotlotlot

たぶん恐ろしすぎて、もう助けを求める声すら出なくなっている。それが感じられた。
半狼は子犬を注視しているせいで、僕に気づいていない。僕と半狼の距離は十メートルくらいだろうか。
<ここまで来れば、イケる。>
じいちゃんの言葉を忘れていた。忘れようとしていた。
なぜなら、力のない僕が僕を助けるには、言術しかなかったからだ。
<僕を・・・助ける。>
気持ちを増幅させた。溢れる気持ちを、すべて吐き出した。
「lot。」