「イバーエ、お前、無事だったか?」
リーグの父が、声をかけてきた。
「う、うん。それより、これって。おじさん、じいちゃんは?じいちゃんはどこ?」
「それがわからないんだよ・・・。」
「わからないって・・・。なんで、じいちゃん見つからないの?」
「あぁ。でもな、メルツさんは、言術使いだ。それも超一流のな。そんなメルツさんに、万が一なんて事はないだろう。たまたま、出かけている時に、理由はわからないが火が出たと考えるのが自然じゃないか?」
確かにリーグの父が言う通りだ。じいちゃんに限って万が一と言う事はないだろう。それはわかっている。でも、嫌な予感はなくならない。
まだ、火の勢いも収まっていないから、僕の右頬は熱くて堪らない。見上げると、いつまでも火を消すことが出来ない僕らを、悪魔の煙は笑っているかのようだ。
「でもさ、じいちゃんが出かけるってどこに行くのさ?いつも出かける時は、おじさんに声かけていくだろ?おじさんが知らないなんて、おかしくない?」
なんでだろう?声が震える。
「確かに・・・。でもな、イバーエ。それは考えすぎってもんだろ。メルツさんだって、たまには俺に何も言わないで出かける時もあるさ。前にも何度かあったしな。だから、そんなに気にするなって。」
おじさんの言っている事はわかる。理解できる。それでも、僕はいつの間にか泣いていた。
そして、それからしばらくの間、僕は泣き続ける事になった。
リーグの父が、声をかけてきた。
「う、うん。それより、これって。おじさん、じいちゃんは?じいちゃんはどこ?」
「それがわからないんだよ・・・。」
「わからないって・・・。なんで、じいちゃん見つからないの?」
「あぁ。でもな、メルツさんは、言術使いだ。それも超一流のな。そんなメルツさんに、万が一なんて事はないだろう。たまたま、出かけている時に、理由はわからないが火が出たと考えるのが自然じゃないか?」
確かにリーグの父が言う通りだ。じいちゃんに限って万が一と言う事はないだろう。それはわかっている。でも、嫌な予感はなくならない。
まだ、火の勢いも収まっていないから、僕の右頬は熱くて堪らない。見上げると、いつまでも火を消すことが出来ない僕らを、悪魔の煙は笑っているかのようだ。
「でもさ、じいちゃんが出かけるってどこに行くのさ?いつも出かける時は、おじさんに声かけていくだろ?おじさんが知らないなんて、おかしくない?」
なんでだろう?声が震える。
「確かに・・・。でもな、イバーエ。それは考えすぎってもんだろ。メルツさんだって、たまには俺に何も言わないで出かける時もあるさ。前にも何度かあったしな。だから、そんなに気にするなって。」
おじさんの言っている事はわかる。理解できる。それでも、僕はいつの間にか泣いていた。
そして、それからしばらくの間、僕は泣き続ける事になった。


