はじめに気がついたのは、僕だった。
「あ、リーグ。それよりホーム探さなきゃ。時間、間に合わなくなっちゃうよ。」
もうすぐ、三時二十分だ。あと、少ししか時間がない。あわててリーグに言葉人形を片づけさせた。
「早く。」
リーグを急かす。手を引っ張った。
「いたたた・・・。待てよ。」
リーグはマイペースだ。どうせ、乗り遅れたら、またアイワイさんに逢えるなんて、考えているに違いない。そんな事させるもんか、と僕は思った。
「時間がないんだよ。早く!」
そんな僕に、エーマリリスさんが言った。
「そんなに慌てなくても大丈夫じゃ。」
「な、何でですか?」
僕は心配性だ。約束の時間には、五分は早く着いていたい性分だ。つまり、僕時間なら、あと三分しかないのだ。
焦りながら聞いた。
「そんなの簡単じゃ。お前さんたちの後ろの階段。それが00ホームの入り口だ。」
開いた口が塞がらなかった。そりゃ、00ホームの前で、00ホームと聞いても、誰も相手にしてくれないわけだ。
「なっ、急がなくても大丈夫だったろ?」
リーグはなぜか得意気だ。
「何が大丈夫だよ。どうせ、わかってなかったくせに。」
「わかってたさ。」
「わかってないっ。」
「わかってたっ。」
いつまでも言い合っていると、出発のベルが聞こえてきた。
「ほら、急がんと乗り遅れてしまうぞ。」
エーマリリスさんが言った。
「あ・・・。」
僕たちは大慌てだ。
「短い間でしたけど、ありがとうございました。」
「あ、リーグ。それよりホーム探さなきゃ。時間、間に合わなくなっちゃうよ。」
もうすぐ、三時二十分だ。あと、少ししか時間がない。あわててリーグに言葉人形を片づけさせた。
「早く。」
リーグを急かす。手を引っ張った。
「いたたた・・・。待てよ。」
リーグはマイペースだ。どうせ、乗り遅れたら、またアイワイさんに逢えるなんて、考えているに違いない。そんな事させるもんか、と僕は思った。
「時間がないんだよ。早く!」
そんな僕に、エーマリリスさんが言った。
「そんなに慌てなくても大丈夫じゃ。」
「な、何でですか?」
僕は心配性だ。約束の時間には、五分は早く着いていたい性分だ。つまり、僕時間なら、あと三分しかないのだ。
焦りながら聞いた。
「そんなの簡単じゃ。お前さんたちの後ろの階段。それが00ホームの入り口だ。」
開いた口が塞がらなかった。そりゃ、00ホームの前で、00ホームと聞いても、誰も相手にしてくれないわけだ。
「なっ、急がなくても大丈夫だったろ?」
リーグはなぜか得意気だ。
「何が大丈夫だよ。どうせ、わかってなかったくせに。」
「わかってたさ。」
「わかってないっ。」
「わかってたっ。」
いつまでも言い合っていると、出発のベルが聞こえてきた。
「ほら、急がんと乗り遅れてしまうぞ。」
エーマリリスさんが言った。
「あ・・・。」
僕たちは大慌てだ。
「短い間でしたけど、ありがとうございました。」


