「れれ。」
れれの断末魔に、ねねも動揺した。ねねも、そしてれれもイバーエの事を侮っていた。その結果がこれだ。
怒りに震えた。ねねはイバーエに、そして自分自身に怒っていた。
「なんだろうね、この気持ち。あのクソガキ、こいつを殺したら、殺しまくってやるよ。」
横目でイバーエの方を見た。
しかし、目的はあくまでもアイワイだ。すぐにアイワイの方を向き、呪文を唱え始めた。
「あんまり、この呪文は使いたくないんだけどね。疲れるし、醜いから。でもね、れれを殺されたんだ、それぐらいの事はしてあげなきゃね?」
答えるはずはないとわかっているのに、アイワイに問いかける。
ねねなりの手向けの言葉だったのかも知れない。
「コネス・エリシア。」
ねねの左手から、羊の毛の色をした光があふれ出す。そして回転しながら積み重なっていった。その姿は紡がれた糸だ。
それが一気に空に舞い、雪のように降り始めた。
「きれい・・・。」
アイワイは恐怖すら忘れ、その雪のようなものに、手を差し出した。それが自分を地獄へ誘うものだとは、夢にも思っていなかった。
手のひらに降り積もる雪。それは本当の雪のように溶けて消える、ように見えた。
しかし、実際には違った。アイワイの体の中へと浸透していたのだ。じんわりと、確実にアイワイの中心へ流れ込む。手のひらの雪が完全に消えた時、アイワイの心臓が焼けた。
「あ、熱い。熱い、痛いぃぃ。」
もがき苦しむアイワイ。
その声は遠くにいるイバーエ、リーグにも届いた。
<助けなきゃ。>
そう思っても、まだショックから立ち直れない。イバーエの足は言う事を聞かない。
リーグもまた同じだった。あまりの叫びに、どうしていいかわからない。これまでの一部始終を見て、自分の力が如何にちっぽけなものか痛感していた。アイワイの叫びに答える術が思いつかなかった。
ただ、自分でも気がついていないアイワイへの想い。それがリーグに力を与えてくれた。
誰に聞いたかは覚えていない。でも、今なら役に立つ言葉を思い出した。
“魔法使いの魔法は、その呪文を唱えた者が死ねば消える。”
アイワイのために、するしかなかった。
れれの断末魔に、ねねも動揺した。ねねも、そしてれれもイバーエの事を侮っていた。その結果がこれだ。
怒りに震えた。ねねはイバーエに、そして自分自身に怒っていた。
「なんだろうね、この気持ち。あのクソガキ、こいつを殺したら、殺しまくってやるよ。」
横目でイバーエの方を見た。
しかし、目的はあくまでもアイワイだ。すぐにアイワイの方を向き、呪文を唱え始めた。
「あんまり、この呪文は使いたくないんだけどね。疲れるし、醜いから。でもね、れれを殺されたんだ、それぐらいの事はしてあげなきゃね?」
答えるはずはないとわかっているのに、アイワイに問いかける。
ねねなりの手向けの言葉だったのかも知れない。
「コネス・エリシア。」
ねねの左手から、羊の毛の色をした光があふれ出す。そして回転しながら積み重なっていった。その姿は紡がれた糸だ。
それが一気に空に舞い、雪のように降り始めた。
「きれい・・・。」
アイワイは恐怖すら忘れ、その雪のようなものに、手を差し出した。それが自分を地獄へ誘うものだとは、夢にも思っていなかった。
手のひらに降り積もる雪。それは本当の雪のように溶けて消える、ように見えた。
しかし、実際には違った。アイワイの体の中へと浸透していたのだ。じんわりと、確実にアイワイの中心へ流れ込む。手のひらの雪が完全に消えた時、アイワイの心臓が焼けた。
「あ、熱い。熱い、痛いぃぃ。」
もがき苦しむアイワイ。
その声は遠くにいるイバーエ、リーグにも届いた。
<助けなきゃ。>
そう思っても、まだショックから立ち直れない。イバーエの足は言う事を聞かない。
リーグもまた同じだった。あまりの叫びに、どうしていいかわからない。これまでの一部始終を見て、自分の力が如何にちっぽけなものか痛感していた。アイワイの叫びに答える術が思いつかなかった。
ただ、自分でも気がついていないアイワイへの想い。それがリーグに力を与えてくれた。
誰に聞いたかは覚えていない。でも、今なら役に立つ言葉を思い出した。
“魔法使いの魔法は、その呪文を唱えた者が死ねば消える。”
アイワイのために、するしかなかった。


