ねねは笑っていた。
それもそのはずだ。あれほど手を焼いていた糸が、期せずして、どんどん減っていく。こうなれば、アイワイを殺すのも簡単だ。
「れれの奴、いい仕事するじゃないか。」
視線はアイワイの怯えた姿だけを見ている。それしか映っていない。
「その無力な感じいいよ。さぁ、そろそろどうしてほしいか、決まったかい?」
人差し指は、相変わらず回っていた。
「た、助けて・・・。」
アイワイはただ力なく言った。