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「ところで、ブリアさん・・・。あれって、何?」
地上に近づくにつれ、熱気も感じるようになる。これは都会ならではのお祭りかなんかだと思っていた。けど、違った。
「わからない。なんだ、あれ?」
ブリアさんは、火の玉から目を離せない様子だ。
「わからないって・・・なんかやばいんじゃない?」
「かも知れない。けど、どうするって言うんだい?私たちはお嬢様を探しに来ただけだ。それ以上の事は出来ない。出来るわけがない。」
確かにそうだ。例え言術を使ったとしても、そこにはあれほど大きな火の玉を消すだけの想いがない。この街の人を助けてあげたいとは思うけど、数日間でそれほど大きな想いが養える事はない。言いたくはないけど、他人がどうかなったとしても、僕の気持ちはそれほど悲しくはならない。そう言う事だ。
「そうだね・・・。」
そこで終わるはずだった。
しかし、僕の目にリーグが映った。アイワイさんも少し離れたところに見えた。
「イバーエ君・・・。」
「うん。」
ブリアさんも気がついた。あの大きな火の玉は、リーグかアイワイさんのどちらかに対して向けられているらしい。
「助けなきゃ。」
「そうだな。お嬢様を助けなければ。」
ブリアさんの言葉をくみ取ったのか、“鮫、宙を舞う”は火の玉から少し離れた物陰にゆっくりと降りた。